ハンディターミナルを使って、データ収集などの処理を行う為には、ハンディターミナル上で動作するアプリケーション(ソフトウェア)が必要になります。本体だけでは、バーコードの読み取りテストができるくらいで、パソコンと同じでアプリケーションが無いと何も出来ないのです。
メーカーやアプリケーション開発会社から簡易パッケージソフトが販売されています。プログラミング知識が必要なく、パソコン画面上での簡単な設定で処理を定義していく方式でハンディターミナルアプリケーションを構築するためのパッケージソフトです。
出来ることが限られていますので、運用でカバーしなければならない事が多くなりますが、ごく単純な処理しか必要なく、コストをかけずに実現したいときには最適です。
但し、条件分岐のような難しい処理は出来ない場合がほとんどですから、本当にシステム要件を満たせるかどうかは、実機にて十分確認する必要があります。もし、ハンディターミナルの動作仕様がほぼ固まってしまっている場合は、簡易パッケージの採用を見送るか、仕様の見直しが必要になってしまうでしょう。
メーカーからジェネレータパッケージソフトが販売されています。呼び方はメーカーによって様々ですが、パソコン画面上で小さな処理を組み合わせていく方式で処理を構築していきます。マクロ方式といったほうがわかりやすいでしょうか。
ハードウェアに精通したメーカーが販売しているものですから、かなり複雑な処理も構築することが可能です。また、マクロ方式で構築した処理から、プログラムソースが出力できる機能を持つものもあり、非常に高機能です。
簡単な処理であれば、少しの知識と短い期間で構築も可能かも知れませんし、複雑な処理であっても一旦熟知してしまえば、開発言語で開発するよりもすばやく開発できることは間違いありません。しかし、ジェネレータパッケージというものは「簡単そうだから」という理由で選ぶものではないということを理解してください。このようなジェネレータパッケージを使うにしても、対象となるハンディターミナルについて、かなりの知識を持っている必要があります。「何が出来るのか」がわかっていないと何から始めて良いかすらわからないからです。
各ハンディターミナルには専用の開発環境がメーカーから販売されており、C言語やBASIC言語といった開発言語に精通していて開発期間も十分にある場合には、もちろんこの方法が一番お勧めです。
但し、あまり複雑な処理が必要なく、今後ハンディターミナルを用いたシステムの開発予定が無いのであれば、全くお勧めできる方法ではありません。習得するのに結構なスキルと時間がかかると思ってください。
少々クセのあるハンディターミナル、イメージとしては、古い話ですがMS-DOS上でのプログラミングをイメージしていただくと良いのではないでしょうか。ハンディターミナルの開発に関する情報は極めて少ないですから、最初のうちはマニュアルを何度も読み返し、トライアンドエラーを繰り返してスキルアップしていくしかありません。
一番確実でスピーディーなのがハンディターミナルのアプリケーション開発を専門に行っている会社に依頼する方法です。自社で開発する場合の開発環境の購入や、開発者の育成などを総合的に考えると、低コストになる場合がほとんどではないかと思います。
専門家であれば、もちろんハンディターミナルのことを熟知していますから、機種選定から導入までの不安が解消され、最適なアプリケーションが構築されるはずです。
当サイト「ハンディターミナル開発室」を運営するユニオンテックも、ハンディターミナルに特化したアプリケーション開発におけるスペシャリストです。